選書紹介『知ってるつもり~「問題発見力」を高める「知識システム」の作り方』&『知ってるつもり 無知の科学』

今日のデコボコ選書は, 【知ってるつもり~「問題発見力」を高める「知識システム」の作り方】【知ってるつもり 無知の科学】の2つです。

世の中には本が数えきれないほどあるので当然タイトルがかぶることもあります。同じタイトルの本を読んで何が書かれているのか比較してみるのも面白いかもしれないと思い, 今回は2つの【知ってるつもり】を選ばせていただきました。

ちなみにこのタイトルの本を選んだ理由は, シンプルにタイトルを見たときに, 「自分の持っている知識は本当にあっているのか?知っているつもりになっているのではないか?」とギョッとしたのが一番大きい理由です。

2冊のあらすじ

2冊の本を簡潔に説明すると以下になります。

【知ってるつもり~「問題発見力」を高める「知識システム」の作り方①】

→学習や研究を進めるには「知ってるつもり」は敵だよね? 知ってるつもり状態に陥るのではなく, 正しく「わからない」状態になろう。そのためには知識システムを作ろう。

【知ってるつもり~無知の科学~②】

→人間はすごい知性を持っているのにがっかりするような無知も持ち合わせているよね。それは何故なの? そして, 無知を防ぐにはどうしたらいいの?

なぜ知ってるつもりになってしまうのか?

なぜ知っているつもりになるのかという問いに対して, 2冊の本はどちらも同じようなことが書かれていました。それは以下になります。

「人間の知性は様々な状況下で必要な情報のみを抽出して問題を解決するという機能を持っているため, 大量の情報を正しく保持しておくという機能は弱い。必要最低限の情報のみで問題が解決できたという経験が積み重なると結果として「自分は知っている」という錯覚が起きやすくなってしまう」

こういわれると結構私は身に覚えがあります。

・知ってるつもりにならないためには

「知ってるつもりにならないためにはどうしていけばいいのか」ということについて2冊の本を比較すると, 違った角度から様々な手法が記載されています。


【知ってるつもり~「問題発見力」を高める「知識システム」の作り方】では, 孤立した知識(疑問を生まない知識)を防ぐための知識システムの作り方について記載されていました。

知識システムとは体系化された知識のことで, 知識と知識がしっかりとつながりを持っている状態のことを指します。この知識システムを作る際に著者は, 「共通性(あるものが持つ共通の基本的な特性)」「個別特性(それぞれのものが持つ個別の特性)」を意識することが大切であると説きます。
もしみなさんがこれを読み, 「もしかしたら知ってるつもりかも…」と思うところがあるなら, 一度「その知識の共通性はなにか, 個別特性はなにか?」と考えてみるといいかもしれません。

知識をシステム化していくことにはいろんなメリットがあります。例えば, 「暗記の軽減」になるという点です。一度システムをしっかり作っておけば, 仮に一部を忘れてしまっても周辺の覚えている知識から忘れた部分を導きだすことができます。
当社代表熊谷はいつだか, 「暗記するのは苦痛だから覚えるものは最小限にして工夫してきた」と語っていたことがありますが, 彼は小さなころから自然と知識システムを構築することをやってきたのかもしれません。

【知ってるつもり~無知の科学~】では, 知ってるつもりにならないためにいくつかの手法が紹介されていました。特にこの手法は面白いなと思ったものとして「体と世界を使って考える」「他者を使って考える」という部分です。

「体と世界を使って考える」とはどういうことでしょうか。
著者によれば「思考(=知性)」は頭の中ではなく, 頭の外, つまり「世界」を使って思考しているそうです。例えば, 頭の中だけで計算するより紙(世界)と手(体)を使って計算した方が正確ですし, 楽譜を読むときも実際にピアノを使ってやった方がより早く上達すると思います。こうした例から, 頭の外にあるものを実際に使って思考することで個人はかなり無知ではなくなります。

また「他者を使って考える」とは, 言葉通り一人で考えるよりも他者に蓄えられている思考を使うことで, 色んなことの行動が可能になるということです。
例えば, 家を作るときはいろんな知識が必要になると思います。しかし一人の人間がそのすべての知識を有しているわけではなく, いろんな職人さんだったりガス会社の人たち・電気会社の人たちだったり多くの専門家の持っている知識と技術を使って一つの家が完成します。

本書には自分の頭の中のみで考えるのではなく, 「外部」を有効に使うということが記載されていました。
学習する上では, 一人でやるよりも他者や世界をうまく活用することが大切なようです。

ちなみに当塾では, もちろん個別スペースはありますが, オープンスペースでは講師と生徒が入り混じっており, みんなで協力して学習に取り組むことが可能なようにしています。

まとめ

学習や研究においては「知ってるつもり」をどんどん無くしていく作業が必要になってきます。
しかし, 今日紹介した2冊の本によれば, 人間はどうしても知っているつもりになりやすいようです。

「知ってるつもり」という状態は, 思った以上に厄介な状態だと個人的には思います。
本人からすれば「知っている」と思い込んでいる状態なのでわざわざ知識を点検することはありませんし, そうなれば自力で知識の錯覚から抜け出すことは難しくなります。そうした際に, 本書に書かれている手法が役に立ってくれるかもしれません。

あまり信じたくないですが, きっと私たちの知識は「知ってるつもり」だらけだと思います。
世の中にはたぶん「知らなくていいこと」もたくさんあるので「知ってるつもり」でも幸せであれば全く問題ないとは思いますが, 受験においては見えない敵のようなものです。コラムを読んでゾっとした受験生たちは今すぐ自分の持っている知識を再度確認しましょう。

今日紹介した2つの本は残念ながら当塾の本棚に置いておらず, 私のキンドルに入っているのでもっと知りたい方は私にお聞きください。
「知ったかぶり」をして答えるかもしれませんが笑




紹介者:尾崎

Co-learning park DEKOboko は、「勉強面も生活面も両方大切に」をモットーにした、中高生~社会人に「学び」の場を提供する次世代型の学習塾です。

中高生を対象とした授業の提供のみならず、「不登校」生のための場の提供、浪人生・大学生・社会人の方に向けた「自習室」の提供、保護者の方に向けた教育相談支援・カウンセリングの提供を行います。

一人ひとりの成長を後押しできるような「居場所」や「体験」を提供したいと思っております。



是非お気軽にお問い合わせください。


アクセス:西武新宿線「新所沢駅」東口より徒歩0分。

HP:学習塾 Co-learning park DEKOboko (コルパ・デコボコ) ― 新所沢

Instagram:学習塾 Co-learning park DEKOboko(@colpa1212) • Instagram写真と動画

Twitter:Co-learning park DEKOboko@12/12オープン!!(@colpa1212)さん / Twitter

LINE:コラーニング・パーク ーデコボコー | LINE 公式アカウント