私たちの3つの特徴

1.「学業面」も「生活面」も両方大切に

勉強は生活の一部です。そのため勉強は、良くも悪くも生活そのものの影響を大きく受けます。

例えば、日々のストレスは勉強の集中の妨げになりますし、嬉しい出来事は勉強のやる気につながります。

だからこそ私たちは、「学業面」「生活面」も両方大切にしてサポートしていきたいと考えています。


2.学業面を大切に:「科学的知見」×「個性」

「どうしたら知識を効率的に覚えて、使えるようになるのか」といったことについて、近年様々な知見が明らかになっています。

もちろん、科学は研究の性質上、個人よりも集団を対象とするため、必ずしも自分にとってベストな答えを教えてくれるとは限りません。

しかし、科学が教えてくれる様々な方法論を知り実践してみることで、自分にとってどれがベストな学び方なのかを選べるようになります。

私たちは、独自の学習プログラムを通して、科学的な根拠も大切にしながら自分に合った方法で楽しく学べるようサポートしたいと考えています。


3.生活面を大切に:「数値化しにくい能力」と「専門的な心理的ケア」

上述の通り、勉強というのは日々の生活の影響を大きく受けます。だからこそ、勉強以外の面にも注目して、学校ではあまり評価されない数値化しにくい生活能力(ソーシャル・スキル)にも目を向けることが大切だと考えています。

生活そのものが1つの学びになるよう、これまでの実践経験や大学院での研究成果を基にした独自のプログラムと、子ども達とその子ども達を支える保護者の方へ、専門的な観点から必要に応じた相談支援を提供したいと考えています。

学習スペース・オープンスペース



ある生徒のお話

成績はどうしたら上がるのだろうか・・・

昔こんな生徒がいました。その子は中学2年生の男の子でした。家庭は母子家庭で3日に1回は同じ服を着ていました。
勉強面では、なんと10秒前のことをほぼ忘れてしまうような子でした。勉強に対するやる気は辛うじてあるものの、やったことをすぐに忘れてしまう苦痛に耐えられず、自分は「ものを覚えられない人間なんだ」という自己暗示とともに、益々勉強から遠ざかるようになっていました。


そんな彼と初めて出会ったのはちょうど夏休みに入ったばかりの7月の下旬頃。
最初に会った時、少しビックリしました。それは聞いていた話と違っていからです。
10秒ではなく、ほぼ3秒でものを忘れるのです…笑


ただ話をよくよく聞いてみると、記憶に関係する脳の部位、例えば海馬や大脳新皮質のどこかに損傷や異常があるわけではないとのことでした。

唯一、診断名っぽいものがあったのは、「学習障がい」とか「発達障がい」といったものでした。

脳に大きな異常がないのだとすると関わり方は非常にシンプルです。


ちなみにその子は、「夏休み明けにある漢字コンテストで点数が取れるように」との理由で、母親から半ば強制的に連れてこられて来ました。
テストについて聞くと、どうやらこれまでの最高点は9点とのことでした。
そこで彼に「今の状況とか無視して良いから、理想の目標は何点?」と質問してみました。
すると、「100点!」と何とも頼もしい回答をしてくれました。


そこから約1ヶ月間、時に優しく、時に優しく、時に優しく?一緒に過ごしていきました。笑
最初の1時間ほどは全く覚えられていないようでした。何度か苦しい表情をしていたのを今でも覚えています。

それでもニコニコと悪魔のような微笑みを頂戴しながら、粘り強くたくさんの恋バナに花を咲かせて必要な課題に取り組んでいきました。


勉強を始めてから4日が過ぎた頃、「先生、なんか分かってきたかも」という言葉がでてくるようになりました。
それから、1週間が経つ頃にはかなり晴れやかな表情になり、目にはそこそこ力強い輝きが宿り始めていました。

そのタイミングぐらいから、一緒に過ごす時間が徐々に減っていき、最後には1日に5分話すかどうかにまでなっていました。それは黙々と集中して取り組めるようになっていったからです。


漢字コンテストの結果はどうだったのか。
彼は目標通り?100点を取って帰ってきました(実は先生が採点ミスをしていたようで、自己申告したところそのまま100点で良い、という粋な?計らいをしてくれていたそうです)。本人は喜んでいましたが、周囲の反応はというと、本人以外の誰もがたいそう驚いていたそうです。(笑)


人間はずるいもので、結果がでると勉強が好きになる人が多いです。なんと都合のいいことか。笑

でもそれで良いんだと思います。

大切なのは、大人側がどんな状況でも解決に向けた変化の種は必ずあると思えることです。
うちの子にも勉強ができるようになれる可能性が必ずどこかに転がっていると信じられることです。


そうすることで、自ずと子ども達の方から解決のヒントを教えてくれるようになります。

人間には成長のプロセスがあります。
その成長のプロセスには、やり方や関わり方1つで、結果に大きな差がでてしまうかもしれません。ただ、本人に合った形で、本人に合った方法を用いて、ちょっとだけ?後押しをすると成績というのは嫌でも伸びていくものです。


私たちは、専門性遊び心を持って子ども達や保護者の皆さんと楽しい時間を過ごしたいと思っています。

大きな変化は小さな変化の積み重ねで生まれてきます。


もしもお力になれることがあれば、精神的にも技術的にも様々な形で支援をさせていただきます。
ご家庭のご事情に介入することもあるかもしれません。それでもそれを良しとしてくれる方々と是非一緒に過ごしていければこれ幸いと感じています。

↓から、ちょっと小難しいお話になります(笑)

授業内容に関心のある方は、タブから「授業コースの紹介」にお飛びください。

以下、私たちの教育に関する価値観をつらつらと長々述べておりますので、奇特な方のみお読みください(笑)

自習スペース・個別指導ブース



DEKObokoの原点

現代は「多様性」の時代と称されています。様々な価値観が認められ得る、まさに「正解のない」時代が到来したといえるでしょう。

しかしこのことは同時に、これさえあれば安心、というような絶対的な価値観が失われつつあることも意味しています。例えばこれまで当たり前とされてきた学歴偏重、その後に続く大企業への就職といった規範も徐々に見直されてくるようになりました。


そんな寄る辺なき時代を、私たちは「あらゆるものが正解になり得る」時代と捉えなおし、そのなかで、一人ひとりが自分なりの、そして自分たちなりの「正解」をつくりだせるような、「場」や「教育体験」を提供したいと考えるようになりました。

自分が何を求め、どうしたいのかを、こころや身体で感じ、自分の選択に誇りを持ちながら、他者を受け入れ、他者とともに自分たちを表現していくことが今後益々大切になるのではないかと感じています。


そしてこれは非常に難しいことではありますが、仮に自分の求めていることが、多くの人とは異なるものであったとしても、他者を否定するのではなく、そのことについて誇らしく声を上げ、それを応援してくれる仲間たちと、この広い世界の片隅に自分たちの居場所を築こうとする姿勢が、この正解のない時代での新たな生き方の1つになるのではないでしょうか。

一人ひとりみんな違ったデコボコだからこそ、「その人がその人になる」支援を教育を通して行い、学業面も生活面も両方大切にすることで、「この世界はきっと楽しく、生きる価値がある」と信じてもらいたい。 そうすることで、自らの「本音」を大切にしながら仲間とともに生きていける人生が始まるのではないか。


これが、我々DEKObokoの原点です。

一人ひとり、みんな違ったデコボコだからこそ。
一人ひとり、みんな違ったデコボコだからこそ。

DEKObokoの信念・理念・教育目標

ともに生きる力の図解

信念

我々DEKObokoは、その人がその人になるために、「ともに生きる力」という概念を教育実践における最重要能力に位置づけています。なぜなら、「人間は必ず、自分自身を含め、誰かとともに生きていかねばならない」という素朴な信念があるからです。

そのため、我々の指す「ともに生きる力」とは、協調性や協働性といった、他者とともに生きる力に加えて、自己肯定感や自己受容感といった、自分自身とともに生きる力の両方を含んでいます。言い換えれば、「自他ともに大切にしようとする態度」が、「ともに生きる力」であると言えるでしょう。

では、自他ともに大切にしようとするためにはどうすればいいのでしょうか。

私たちは「自他ともに大切にしようとする態度(=ともに生きる力)」を次の3つの要素から成り立っていると考えています。それが「居場所」「対話」「柔軟性」です。

居場所

人は居場所がなければ生きていくことができません。居場所とは、雨風をしのげたり、自分自身の安全を守ってくれたりするような「物理的またはオンライン上の空間」の上に、自分自身を素直に表現できたり、他者を受け入れられたり、といった「こころの側面」が組み合わさって生まれるものだと考えています。

そして、人は居場所があることによって、自分自身に対する愛着や他者に対する安心感・信頼感を自分自身の中にも育むことができます。それらが土台となることで、人は様々な環境に飛び出し、新たな出会いや学びを紡いでいくことができるでしょう。

その際、仮に困難な状況に陥ったとしても、居場所という確かな実感が心の支えになることで、何度でも立ち上がり、学びつづけていけるのではないでしょうか。

居場所は人が成長し、育っていく上で最も根本的かつ必要不可欠なものであるからこそ、我々は物理的にも精神的にも温かみのある存在としてそこに居続けることで、誰かの「居場所」になり得る「場」を提供したいと思っています。

対話

対話は、人間関係をつくったり、情報伝達を行ったり、問題解決に取り組んだりするなど、他者とともに生きるための最も基本的な手段の1つです。人は他者(人・もの・概念など)との対話を通して、何かを考えたり、何かを説明したり、何かを決断する際の判断基準を獲得します。それは、人が成長していく上で欠かせないプロセスです。

そしてそれだけでなく、他者との対話を通じて、自分はどんな人間なのか、自分は何を望み、何を望まないのか、といった自分自身との対話も生まれてくるでしょう。

自分との対話は、自分自身のクセを教えてくれたり、他者との違いや共通点を教えてくれたりもします。そのことは、自分自身ならびに自分以外の誰かへの「関心」や「共感」・「反感」にもつながります。

そうした普段何気なく見逃してしまうような感情と向き合い、時に表現することで、人は人とつながることも、離れることもできるのだと考えます。

これは、対話を「何のために行っているのか」という本人の無意識的な感情に触れる上でも、非常に大切なことです。だからこそ我々は改めて、他者との協働という側面だけでなく、自分自身を知り育むものとして、対話の重要性を強調したいと考えています。

柔軟性

柔軟性は、我々が最も重視しているあり方の1つです。なぜならそれは、「常識(とされているもの)に縛られず、自分(たち)なりの多様な視点から、新しい意味や価値をつくりだす資源」となるからです。

柔軟性を一言で例えるなら、「地球儀を自由に眺める」ようなものです。地球儀は、見る角度によって、ある国が中心になったり、他の国が中心になったりします。そこはいわば「端っこのない」世界で、自分(たち)の意識次第でどれもが中心になるため、「あらゆるものが中心・正解になり得る」という可能性の象徴としても捉えることができるでしょう。

そしてこの可能性は、「あらゆるものを生かしきる」という私たちが最も大切にしている信念にもつながります。人はみな多かれ少なかれ、生まれながらに様々な力を持っています。しかし、人は持っているものを「生かす」よりも、持っていないものに目を奪われてしまう生き物です。

しかしながら、「その人がその人になる」ためには、ないものだけでなく、あるものにも目を向け、それを磨き大きくしようとすることが大切です。「あるものを生かしきる」という柔軟性は、個性や創造性そのものだと考えています。

理念と教育目標

人は「居場所」を持つことで外の世界に飛び出し、人は「対話」を通して自他と深くつながり, 人は「柔軟性」を育むことで自分自身に近づいていくのだと感じています。様々な出会いが人を育て、そしてそれが「ともに生きる力」を生み出すのだと信じています。


我々はこうした信念を踏まえて、以下の理念を掲げます。


端っこのない教育を実践することで、その人がその人になれる「場」を提供し、 自他を大切にしながら、価値を自由に移動できる人才の輩出を目指す。


そのために、

「学び」を通して、中高生から浪人生、不登校生や大学生、さらには社会人や保護者といった様々な世代・人々がゆるやかにつながれる機会(居場所になり、対話がうまれ、柔軟性を育む場)をつくる。



こうした我々の哲学から4つの授業コースを設定しています。


最後に、中学生・高校生は、人生においても今後の土台となり得るとても大切な時期です。そんな時期をともに過ごす教育者として、生徒さんの人生の「半分」を預かる心つもりで、学業面も生活面も両方に目を向け、一人ひとりの成長を後押しできるような「居場所」や「体験」を日々提供していきたいと思っています。

TEL:070-2012-9527  

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