選書紹介「手紙屋」蛍雪編 ~私の受験勉強を変えた十通の手紙~ / 喜多川泰


今週のでこぼこ選書は「手紙屋」です。



Amazonでたまたま見かけて異常に評価が高かったのと、「勉強」がテーマだったのもあって
興味を持って読み始めました。

どんなお話なのか?


「最近の高校生は3B(部活・バンド・バイト)にはまるらしいわよ・・・」


本書の主人公である高校2年生の和花も例にもれず、このうち「部活」と「バンド」にはまっている。
彼女はスポーツも音楽も多才で、放課後はたいてい部活かバンドに熱中している高校生である。

そんな彼女がある日、3B最後の一つである「バイト」を両親にやりたいとお願いしたところ、お父さんから見事にNOを突きつけられる所からこの物語は始まる。

しかし、このお父さんもただ単にダメだと言っている訳ではなく、ある条件を満たしたら許可するというのである。


それが「どうして私たちがバイトをしてはいけないと言っているのかが分かること」
という、一見「とんち」のようにも思われるこの条件である。


一方、和花はどうしてバイトをしたいのかと言うと、友だち付き合いや、バンド、欲しい服にお金を使ったり、普段両親が払ってくれている携帯代を自分で払いたいと思っているからだと言う。

そんな和花に対して、両親はNOと言うのであるが、バイトを許可してもらうために、
和花は両親の反対理由を考えつく限り述べていく。


例えば、

「学生の本分である勉強をする時間が減り学業が疎かになる」


「父親の税金の問題」


「家族が顔合わせる時間が減る」


「そもそもしてほしくないから、ダメだと言っているだけ」


等々である。


しかし、どうやら全て違うらしい。



そして、こうしたやり取りの中で自分のやりたいことを拒否されたことから、
現在の親の言いなりにならざるを得ない状況というのは、自分で自分を養えない、
つまり経済的自立が出来ていないからだと考え始めます。


高校を卒業して就職したら、お給料がもらえる。そうすれば親のすねをかじらずに
自立した自由な生活を送れる。

こう考えた和花は「就職」という進路選択を考え出します。



しかし、将来何をやりたいのかが分からない・・・。



そこで「大学進学」というもう1つの選択肢が挙がり、それを目指すようになります。


ただ実際は、やりたいことを見つけるのに4年間の猶予ができるというだけでなく、
何よりキャンパスライフそのものが楽しそうだから、というのが大学進学を希望する
一番の理由みたいなのです。


そんな動機で大学進学を目指しても良いのだろうか、と真面目な彼女は悩みます。


しかも、そもそも勉強が好きでもないし、何のためにするのかも分からない状況でここから受験までモチベーションを継続できるのか、彼女は自問自答して悩む日々を送るのです。


そんな彼女が、あるきっかけで「手紙屋」と名乗る人物と不思議な文通を開始します。
手紙屋のルールで、文通は10通まで。その10通のやり取りを通して、
「勉強の意味」「生きる意味」、そしてお父さんからの「とんちのような問い」に向き合う中で、
生きていく上で自分を支えてくれそうな数多くの考え方に触れながら成長していく物語となっています。

「一番初めに座る場所を意識する」

本コラムでは、本書で紹介されている考え方のなかから、独断と趣味趣向で1つ紹介させていただきます。


それが、「一番初めに座る場所を意識する」です。



本書によれば、人は一番初めに座った場所でその後の行動がかなり決められるそうです。



例えば、

家に帰宅して一番初めにテレビの前に座るとなかなかテレビの前から移動できない
勉強をするつもりでも初めにベッドにダイブしてしまうとなかなか机に座って勉強を始められない 等々



なるほど、確かに。言われてみるとそんな気もします。


というのも私は最近、当塾に通ってくれているある生徒の影響で30年の月日を経てついにピアノを練習する運びとなりました。


塾に到着するやいなや、まず初めにするのはそう。手洗いです。


そしてその後するのはほぼ必ずピアノの前に座ること(笑)。
これを続けて約2か月が経とうとしています。


周りからは「よくそんなに続けられるね」、「上達が早いね」なんて有難いお言葉を頂くのですが、
またそれがやる気に繋がる好循環になっています。


自分でもなぜこんなに続けられるのか少し考えてみました。


そこで気づいたのは、少なくとも今回の自分に関しては、以下9つの要素が最低でもあるのかなと感じました(←多いな・・・)。

初心者の私がピアノを続けられている理由

1.自分がやりたいと思えるものである

(私は周囲の反対?を押し切って、初心者ながら久石譲さんのSummerを選曲しました)

2.自分の思う理想像がある

(自分なりにこんな音色・リズムで弾きたいという理想がある)

3.それができる環境がある

(塾に来たらまずピアノの前に座って練習できる環境がある)

4.自己評価・主観的な感覚を大事にする

(昨日できなかったここが出来た!、といった自分にしか気づかない小さな成長をシンプルに褒めたり喜んでいる)

5.他者評価をもらっている

(久しぶりに自分の演奏を聴いてくれた友人から定期的に肯定的な声がけをもらえる「上手くなった!!」)

6.成長を記録している

(動画でほぼ毎日記録している。たまに見返すと成長がよく分かる)

7.退屈な反復練習に意味を見出せるようになっている

(実際に弾いていると改善すべき課題がわかり、その課題を克服するのに地道な練習が必要だとわかると、意外とできる)

8.適度に取り組んでいる

(毎日○○時間みたいな気合の入った義務的な目標は立てていない。止めたくなったらすぐ止める)

9.期限を設けている

(短期的目標と最終目標の2つの観点から、あるパートを大体いつまでやるか、またSummerを完成するまでに大体いつまで時間をかけるか、といった一応のざっくりした目安は決めている)


とまぁダラダラと書きましたが、この辺りのことが自分が継続出来てる要因なのかな、という気がしています。



でも究極は「やりたいからやっている」


ほんとはただそれだけなのかもしれません(笑)。
だって、継続しようなんて意識はまるで無いですからね(笑)。
(最終的には「継続しよう」みたいなそういう感情が抜け落ちていくのが大切なのかもしれません)

まぁ「やりたくてやっている」というのが大前提だとして(やりたくて始めたはずなのに途中で嫌になることもありますし・・・)、本書を読んで思ったのが、全ての行動の最初の動作を意識する大切さ、
そして自分に当てはめると、一応「ピアノの前に座る」ということになるなと。


これは3つ目の環境のお話ですし、有難いことにその環境があって、
「ピアノの前に座る」という行動を必ずしているから続いている、という見方も一応はできます。


これさえやればあとはほぼ勝手に練習し始めますし・・・(笑)。


継続ということを考えると、「ピアノの前に座る」という行動をいかに負担なくできるか。
この辺が多分、重要なんだと思います。

当塾生のみんなへ!

ここまで色々と書いてきましたが当塾について考えてみても、
実は「まずはどこに座るか」が結構大事なのかもしれないなと思い始めました。

当塾は塾っぽくない雰囲気が満載なので、勉強机以外にもソファーがあったり、リビングみたいな椅子があったり様々で、勉強だけでなく、雑談したり、相談したり、休憩したり、ご飯を食べたり色々できたりします。

なるべく無意識だけで行動するんではなく、「目的」にも意識を向けて、自分の意図と行動に対して
少しは自覚的に振舞うことも時には重要だよなと読んでいて感じました。
ということで当塾の生徒のみなさん!これから頑張ってね!よろしく頼みますよ!!(笑)



今回は、本の紹介というより、実体験とそれにまつわる感想に終始したコラムになりましたね。


でももしも「勉強」という行為に何かしらネガティブな感情を持っている方は、手に取ってみても良いとは思います。もしかしたら「勉強」に対して新しい意味を見出す事もできるかもしれません。

ただし私は一般的な観点からすると、学問としての「勉強」(大学以降の勉強)学校教育としての「勉強」(高校までの勉強)は結構性質が異なるものだと考えています。

なので、ひとまず本書では後者の勉強について語っている、そして最終的には前者と後者をつなぐ「橋渡し」的な役割を担っていると理解した上で読むと色んな学びのつながりと納得感もより深まるのかな、と感じました。

いずれにしても、たくさんの考え方を提供してくれていて、かつ文字数も少なく読みやすいので、

どんな人でも一度は読んでみてもいいかもしれませんね!


それではまた!



紹介者:手紙をもらうといつも嬉しくなる「熊谷」



Co-learning park DEKOboko は、「勉強面も生活面も両方大切に」をモットーにした、中高生~社会人に「学び」の場を提供する次世代型の学習塾です。

中高生を対象とした授業の提供のみならず、「不登校」生のための場の提供、浪人生・大学生・社会人の方に向けた「自習室」の提供、保護者の方に向けた教育相談支援・カウンセリングの提供を行います。

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